【開催レポート】話題の"脳科学でピアノ指導" 講座「記憶の定着に役立つセオリー活用術」
2013年07月05日(金)
メールニュース巻頭記事 第70回 <話題の脳科学でピアノ指導を考える>
講座開催レポート「記憶の定着に役立つセオリー活用術」(塚原利理先生)
6月28日に東音ホールで開催された第4回「バスティン・パーフェクトセミナープラス2013」は、教育発達科学がご専門の塚原利理先生を講師にお招きし、今年改訂版が発売になったばかりの「セオリー(楽典ワークブック)」レベル1(2月刊)とレベル2(6月刊)についてお話いただきました。講座のタイトルは「記憶の定着に役立つセオリー活用術」。新刊「セオリー」は改訂によってどこか変わったのか、そもそも「セオリー」の意義とはどんなところにあるのか、そしてテキストの具体的な内容と活用法などについて、たっぷり語られました。
「セオリーは、アナリーゼともドリルとも違います」と塚原先生。「楽譜を『読む』力と『弾く』力が同時に身に付くのがバスティンの『セオリー』です。メイン教材である『ピアノ(ピアノのおけいこ)』の対応曲と連携して進めることで、子どもの知りたがる性質=探求本能や、表現したいという衝動=芸術本能を満たしながら、上手に音楽の基礎的理解力を育てることができます」。教育哲学者デューイによる「子どもの4つの本能」に触れながら、塚原先生はバスティン「セオリー」が、子どもたちに使いやすく、なおかつ定着しやすい点を強調されました。
また、今回の改訂は日本の文部科学省が制定する新学習指導要領の内容研究もふまえ、日本の子どもにとって学びやすく工夫された点も説明されました。「なんとなく曲を弾いたり、なんとなく曲が『悲しい』と感じたりすることに留まらず、曲の仕組みを分析できたり、『悲しい』のは短調に転調しているからだなどと言葉で説明できるようになる----そのような能力は、学校などのフォーマルな教育現場でも求められています」。言葉にできることとは、理論的に整理されている状態のこと。理論的な力を伸ばすことで、基礎が子どもたちの記憶にしっかりと定着し、定着したものは「正しく、早く」思い出せるのだといいます。
後半は、実際に「セオリー」で学習する内容(ポジション、強弱、ペダル、移調など)の具体的な紹介。書き込みながら「弾く」ことにも重点が置かれていることや、メイン教材「ピアノ(ピアノのおけいこ)」対応曲は「セオリー」とタイアップさせることでより深く学べることなどが指摘されました。バスティン・セオリーの学習計画案や指導ポイントなどもプリントで配布され、充実のセミナーとなりました。
次回7月19日は黒田亜樹先生の登場です。「ちょっとしたコツで弾ける ポップ・ロック・ブギ・ブルースリズム」をテーマにお話いただく予定です。
文:飯田有抄(ライター)
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