【紹介&インタビュー】生徒募集チラシの活用方法
2013年04月13日(土)
ピアノの先生は忙しい!個人の場合はお一人で、レッスンのほか、生徒募集、お月謝の管理、発表会やイベント企画準備など、多岐にわたって教室経営を切り盛りされています。とはいえ、生徒さんが集まらないと始まりません。皆さんは普段、ご自身のお教室の生徒募集はどのようになさっていますか?
「ご近所にチラシを撒きたいけれど、チラシ製作には時間もかかるし、デザインを一から作るなんて難しい・・・」とお困りの方、必見。この度、バスティン・メソードで指導されているピアノの先生に向けて、「バスティン生徒募集チラシ」を制作サービスを始めました。
当企画の発案者でオーダー番号1番、戸沢睦子先生に、生徒募集チラシとその活用について、インタビューしました。是非、ご自身の生徒募集にお役立て頂けましたら幸いです。
■戸沢睦子先生インタビュー
「バスティンは若い先生方を、応援しています!」
このたび、東音さんにお願いして生徒募集チラシを作っていただきました。
提案いただいた3種類のデザインから花柄を選び、教室の様子がわかる写真を数枚レイアウト。3,000枚のチラシは2回に分けて、ポスティング業者に1枚5円で配布してもらいました。今回は試験運用で、秋にも配布予定です。
生徒募集は、こうすれば効果があるよ、と一概に言えない難しさがあります。特にチラシを使っての生徒募集は、結果が出るまでに時間がかかりますね。しかし、何度もチラシを目にするうちに「このチラシ、前も見たな」、「あの教室に行ってみようかな」と徐々に浸透するものです。何事も信頼を深めるまでに時間がかかりますね。それまで継続すること。これが大切です。
チラシが一律に役に立つかどうかはわかりません。今の時代はインターネットに教室が載っていることで、信頼につながるケースもあるようです。
でも、今日こんなことがありました。家族で主宰している合唱のレッスンに新しい方が見学にみえたのですが、なんとその方、10年くらい前に雑誌ムジカノーヴァに掲載された私の記事を切抜きされて、「定年になったらこの教室に通いたい」と大事に保管されていたそうです。そして「今日、ついに来られました」とのこと。お話を伺って感激!また、これが紙媒体の良さだと思いました。チラシを見て、今すぐ目先でなくても、「いつかは」という気持ちでとっておく方もおられるのです。「うちの子がもう少し大きくなったら」「元気になったら」「定年になったら」。そんな方々のお顔が、チラシ配布の向こう側にあるのだと知りました。
さて、生徒募集は、チラシであれwebであれ、どういう環境で教えているのかを読み手に知ってもらうことが大切です。ピアノ教室もピアノ教師もたくさんいる時代です。かつて楽器店で、楽器を買った
お客さんに近くの先生を紹介してくれた時代がありましたが、今は自店教室を案内するケースが多いようです。ですから、個人のお教室の先生方は自ら、「自分の教室を知ってもらう」努力が必要なのです。
生徒募集のチラシは、地域によって記載内容を工夫するのが良いと思います。
例えばお月謝。はっきり金額を出した方が良い地域と、そうでない地域があるようです。私は「ご相談ください」と書いていますが、それぞれ地域のリサーチが必要です。
また、自分が指導できる年齢を明らかにすることもポイントです。私の場合は生徒さんのニーズを聞いて、相談しながら作り上げるレッスンを目指していますので、「どなたでも」とはあえて書きませんでした。
リサーチといえば、もし、お近くにすでにお教室がある場合はどうするか?
私もかつて、二軒先が別のお教室だったんですよ(笑)
エリアのバッティングを嘆いても仕方ありませんので、お教室とチラシに自分ならではのカラーを出たり、その方々とあえてつながりを作るのもいいですね。前向きに取り組んでいきましょう。
これからピアノ教室を開こうという、特に若い方は、ご自身がお教室の一代目か二代目かによって生徒募集以外のご苦労がありますよね。例えば、楽器や教室設備を揃える必要があるか、ないか、など。さらに指導法も勉強して、自身が演奏する時間も確保したい・・・となると、凝ったデザインの素敵な生徒募集チラシを自分で作るのはなかなか大変です。
最初にご紹介した、3,000枚を業者にポスティングしてもらうのにかかった経費は約3万円です。(チラシ作成費:1,000枚6,000円、2,000枚10,500円、3,000枚14,000円。利用したポスティング業者は1枚5円。)
この3万円は確定申告では、「経費」として認められるんですよ。ですから、新しい生徒さんを求めておられる若い先生方、どうぞ募集チラシへの投資を惜しまないでください。生徒さんが一人入会してくだされば、1年間でペイできる金額なのですから。通常では、こんな安くはチラシを作れないと思います。東音さんにとって、このサービスは赤字でも黒字でもないそうですから(笑)、「先生方のお役に立ちたい」という応援の気持ちでの制作サービスだそうです。どうぞ、東音さんの募集チラシ制作サービスを活用して下さい。
ピアノ教室経営は、地域に浸透することです。若い方にとっては面倒だと感じることがあるかもしれませんが、「私はこれでやっていく!」という決意を持たれたのであれば、ぜひ生徒募集に勇気とお金(投資)をかけて下さい。
・・・新聞を読んでいたら、「人のためにいいことをしよう」とありましたので、つい、語ってしまいました(笑)。
バスティンの先生たちには勢いがある、まだまだ広がる、と感じています。チラシを見た親御さんたちに、「今話題のバスティン・メソード、ってなあに?」と思ってほしい。そういう気持ちで、先生方にこの生徒募集チラシをおすすめします。
♪戸沢睦子先生プロフィール
社団法人全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)理事。正会員。ステップ担当者連絡会委員長。Saitama虹ステーション代表 。実践に基づいた指導者向けの講座を多数実施。また、ステップ開発のきっかけを作り、初代ステップ運営委員会委員長として、生涯学習のための演奏機会(ステージ)の必要性を熱く語り、ステップの普及、啓蒙啓発に邁進中。