進化し続けるピアノメソッド、バスティン♪

【インタビュー】藤原レッスン見学ツアーへのお誘い

2011年09月11日(日)

20101010fujiwaralesson.jpg 今年で第15回を迎える、藤原亜津子先生レッスン見学ツアー。2011年は10/9(日)、10(月祝)の2日間にわたり、生きたレッスンを終日間近で見学できる貴重な機会です。 このたび、今年と昨年の参加者に、アンケート協力いただきました。お声を紹介するとともに、ご質問に対して藤原先生に、意気込みや見どころを交えながらお答えいただきました。 講師の藤原亜津子先生は、ピティナ指導者賞を24回受賞される等、導入期レッスンのエキスパートにして、あたたかでユーモア溢れる親子への声かけでカリスマ的人気のバスティン指導法セミナー講師。このような機会は多くはありません。藤原亜津子先生写真 皆様、藤原レッスンスタジオにお越しになりませんか?1日のみの参加も可。1日目の夜には懇親会があり、藤原先生や全国からの参加される指導者との交流も大変好評です。(懇親会は自由参加)皆様のご参加、心よりお待ちしております! ♪昨年の開催レポートはこちら講座詳細・申込チラシはこちら(10/9、10/10、懇親会) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ■参加者アンケート 2010年、2011年の参加者 計20名にアンケートにお答えいただきました。 2011questionnaire_fujiwaralesson.jpg <今年参加なさる方へのアンケート> Q1)ご参加は何回目ですか?(右図参照) Q2)2回以上参加される魅力は?(右図参照) Q3)特に興味がある内容は?(右図参照) (「その他」の解答)  ・指導のトレンドや、教材でこだわりたい重要な指導ポイント。  ・藤原先生の自分のレッスンを比較する機会にしたい。  ・辛抱強い追求の度合い。自分の目標にしたい。  ・導入期レッスンのすすめかた。 <昨年参加された方へのアンケート> ※昨年に続き、今年も参加される方は含まれていません。 Q1)一番の見どころは何でしたか?(右図参照) Q2)一番印象に残っていることがら(場面や内容)を教えて下さい。 2010questionnaire_fujiwaralesson.jpg・「一回しか弾けないと思って弾いて」という生徒への声かけが心に刺さりました。普段のレッスンの姿勢を問われた思いでした。(K先生) ・ツェルニー30番を5曲ずつグループ分けにし、8小節ずつ勉強する方法を以前セミナーで伺いましたが、実際に拝見できて指導法がよくわかりました。(O先生) ・毎年リピーターで来られる先生方いて、藤原先生の親しみやすさに驚きました。(S先生) ・発表会の曲を決めたばかりの生徒さんが、自力で譜読みをし、先生がアドバイスされていました。生徒の「弾きたい気持ち」を受け止めてのレッスンが印象的でした。(埼玉県 大橋先生) ・スケールやカデンツを楽曲として扱い、全調サイコロを使って移調するレッスンは楽しそうでした。「プレリーディングで動く指を作りましょう」のコーナーの全調移奏はレベルが高かったです。(E先生) Q3)参加後、レッスンに変化はありましたか? ・普段のセミナーでも共通課題として、「理想は高く、願いは深く、しつこく」ということが自分の信念の柱になりました。しかし日々つい甘くなってしまう自分がもどかしいです。(K先生) ・限られたレッスン時間を無駄なくスムーズに使えるようになりました。(O先生) ・「成長途中」を認め、生徒と一緒に成長できるように教本を見直してみました。今できることで楽しめる音楽は何かを考えられるようになりました。(埼玉 大橋先生) ・お手玉体操を見て、リトミックとお手玉の集約の仕方を学びました。藤原先生のように音楽を流したら、自分の生徒は大喜びでした。自己流の行き詰まりを知りました。(E先生) Q4)今年参加される方、参加を迷われている方へアドバイスがあればお願いします。 ・生徒、保護者への声掛けに注目してください。相手を尊重し、子どもだからといってこびない言葉かけは指導者の理想です。 ・スタジオだけでなく、帰りのタクシーや電車でも、初めて知り合った先生方と教材の話で盛り上がりました。翌日からのレッスンが必ず変わります。 ・あらかじめ質問を用意していった方が良いです。 ・藤原先生の言葉ひとつひとつが生徒さんに実際にしみ込んでいきます。目の前で見て聴くことができるイベントです。セミナーとはまた違って、生レッスンは役立つと思います。 ・教材・教具の使用法、生徒さんへの優しいフォロー、その他楽しさ満載の勉強会なので、バスティンを末永く使用していくにはおすすめです。 ■藤原亜津子先生インタビュー Q.先生にとって、レッスン見学とは? 以前は、誰もが人のレッスンについて、「どうやっているのかな?」とひそかに気にしながらも、聞けませんでした。知りたいと思う導入期レッスンのHow toを見る機会はありませんし、そもそも一般的にピアノの入り口(導入期)の話はされることが少なく、ある程度格好がつくようになった頃合いの曲や指導法が紹介されることが多かったのです。そして、ひとりで悩みながら、あれこれ指導法を工夫してきたものでした。でも、生徒の成長の歴史に関わることは責任重大であり、適当にできないからこそ、指導者達は「知りたい」と思うのです。 第15回を迎えます「藤原亜津子レッスン見学ツアー」では、せっかく龍ヶ崎のレッスン室に足を運んでいただきますので、皆さんが抱いているレッスン現場での問題の、解決の方向性を共有するひとときにしていただきたいと願っています。現場には、必ず問題があります(笑)。教える側、教えられる側の問題をどう解決していくか、その方向性を皆さんで一緒に考えてまいりましょう。 ■参加者アンケートより・・・Q&A (回答は藤原先生) fujiwara_lesson.jpgQ1)藤原先生は辛抱強く追求なさっていますが、私は生徒に負けて甘さを見せてしまいます。(富山県 K先生) 「追求」のしつこさは私にとって普通です。先生の願い(「先生はここまでできてほしい」)と、子どもの現状(「あなたは今このあたりまでできているよ」)を、客観的に説明します。もちろん、子どもができたことには肯定します。「方向性はいいわよ」、とかね(笑)。 Q2)レッスン見学で学んだことを、自分のレッスンで実践してみますが、うまくいかないことがあります。「藤原先生もかつて試行錯誤しながら解決なさった」と思うことが励みになり、私も解決のプロセスを楽しんでいますが。(富山県 K先生) かつて、「教育の後進性」(教育は、経験や失敗から学んで、後になるほど発展していくこと)という言葉に触れたことがありますが、「何を教えていいかわからず手探りだった頃の自分」と、「教えるべきことがしっかり確立している今の自分」を比べると、確実に自分が進化していることに気付かれることでしょう。 Q3)パーティーBあたりでコンクール入賞を目指したり、発表会で難しい曲を弾かせるには、どのように指導すればよいでしょうか。(熊本県 藤山先生) 先日、今夏のピティナピアノコンペティションが終了しましたが、拝見していますと、入り口(導入)の子ども達が大変力をつけておられると感じました。これは指導者が育ったからに他なりません。 入り口の先生が、子どもに何を伝えたいかをしっかり持っていることが重要です。かつて、自分の生徒を経験豊かな先生に見ていただいた時に、「基礎がないわね」と指摘されたことがありました。私はそこから基礎とは何かを考え、頭を整理し、勉強し直したものでした。つまり、「読めて弾ける子」を育てるために、音楽の三要素がバスティン教材の中にどのように配置されているかを見直したのです。するとパーティーBまでに、十分伝えるべき内容が詰まっていることがわかりました。ぜひ、レッスン見学で皆さんで確認したいと思います。 Q4)教材の効果的な進め方を教えてください。(宮崎県 斎藤先生) 教材の指導プログラム、伝えるべき内容の整理をしたら、「予告編」(これから先に学ぶことを先取りして、子どもの反応をうかがうこと)も大きな役割を担っています。先取りする時は、相手(子ども)の理解度を見ながらすすめていきます。また、父兄にもこれが予告編であることを説明し、先に学習させたい内容や指導者の願いを伝えます。 Q5)3,4歳の、導入レッスンについて知りたいです。(埼玉県 M先生) パーティーABでの究極的な目標は「鍵盤を覚えること」であり、これこそが後の大きな力になります。まずはここをしっかり押さえておけば、弾けるようになりますよ。 Q6)子どもの送迎のみで父兄が帰ってしまわれ、それが教室全体の雰囲気になっています。父兄にもっとレッスンに関わってもらうよう、雰囲気を変えたいのですが、きっかけについてアドバイスをお願いします。(富山県 K先生) 私の教室は、初めてのレッスンの時に、毎回親が付き添うことに同意してもらってから、レッスンをスタートします。そして、パーティーが終わるまでの約2年間は、必ず親に付き添ってもらいます。これは、親の手を借りずに読めて弾けることが、歯磨きを覚えるようなものだからです。そして、この間に完全に読めて弾ける子に育てます。 Q7)前向きなお声かけの秘訣は何でしょうか。(富山県 K先生) 私は気が長く、諦めません。頭にくることもありませんね。子どもの今の現状を嘆き悲しむのではなく、願いをもって見つめること。そして、その願いをご父兄にも伝えることです。伝われば、親もついてきてくれます。子どもの成長を一緒に励ましていく姿勢ですね。 Q8)良い手の形の徹底や、練習不足・理解不足の子への対応の仕方が知りたいです。(多数) 読めて弾ける子を育てるプロセスの一部になりますが、私も根気よく、情熱をもって指導している現場を見ていただきたいと思っています。自然体でレッスンの1コマを紹介しますから、2日間で治らない問題もあるかもしれません。ぜひ、来年、その次も連続して、子ども達の成長を見にいらしてください。 Q9)ピアノを始めて間もない生徒さんのレッスンもありますか?(岡山県 O先生) これまでレッスン見学で登場してくれた子ども達の中には、ウィーンに留学する子、オーストラリアに転勤した子、関西に引越しした子、いろいろです。なお、今の時点ではまだ生徒たちには今年のイベントについて話していません。 今年はパーティーABの子が入ったのでご覧いただけます。パーティー、ベーシックス、グループレッスンもあります。スカイプを通して、オーストラリアに住んでいる生徒のレッスンもご覧いただく予定ですが、どうしたら音がきれいか等、今試行錯誤しています。お楽しみに。 Q10)教室経営や指導方針が毎年参考になります。(大阪府 森山先生) めげずに根気強く指導しているおかげで、今年のピティナピアノコンペティションでもE,F級まで参加する子、音楽が好きでピアノを続ける子たちに育ってくれました。レッスン見学では、ぜひそういう子に育ったところを見ていただきたいです。教室に通う全員がピティナのコンクールを受けていますが、「ピティナ(コンペ)で通る子」ではなく「ピティナを受け続ける子」を育てることが方針です。 101010fujiwaralesson_shugo.JPG Q11)全国から参加される先生達との交流も楽しみです。(多数) 第一線で活躍されるピアニストが参加してくださったり、3回以上のリピーターや、初めて参加の方など、私も色々な指導者の皆さんにお会いできることを、今年も大変楽しみにお待ちしております。



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