PSP 2018第3回開催レポート(福本幸子先生)
2018年06月14日(木)
バスティン・パーフェクトセミナープラス2018
■5月25日(金)@東音ホール(東京 巣鴨)
「バスティン・パーフェクトセミナープラス2018」第3回は福本幸子先生をお招きしました。発達心理学・認知学の観点から、幼児期の音楽・ピアノレッスンにおける効果的なアプローチ方法やピアノ指導者に必要であるべき理解などを、時折ユーモアも交えつつお話いただきました。
前半は、幼児期の発達心理学の話を中心に、幼児期のこどもへの理解が深まるお話をしていただきました。「あつい(熱い)」という言葉を実際に熱いものに触れることで「あつい」と身体を通し「経験」として理解する「感覚認識」。この「感覚認識」という言葉は、本講座中たびたび用いられましたが、発達期の幼児においてこのプロセスは非常に重要であり、感覚認識が乏しいと反射が鈍ってしまい、何を学ぶにしても身に付きづらいそうです。
これはもちろん音楽教育においても言えることであり、ただ音楽の基礎知識や楽譜の読み方などを理路整然と説明するだけでは、こどもに「経験」として身に付くことは難しく、様々な工夫(例えば、固有名詞に子どもにわかりやすいキャラクターなどを使い意味づけをするなど)を用いて、疑似体験でもいいので子どもに体験させていくことが大切である、と福本先生。バスティン・メソッドはこの日常に溢れる感覚認識を意識し、感覚認識を通じて学ぶということを特に大切にしている教材で、福本先生は最初に手にした時、音楽教材でここまで感覚認識を取り入れた教材があるのかと、とても驚かれたそうです。
後半は、バスティンの教材と先生がレッスンで実際に使われている道具や図などを用い、前半に話された内容を活かしたレッスンをどのように行っているか、お話ししていただきました。
キャラクターの描かれた絵とドレミのうたを用いた、音のたかい・ひくいの認識のさせ方や、色分けされた音符をうまく活用したせんとかんの区別、りんごを分け与えるという例を用いて教える休符の長さ(2,3才児の子どもは特に慈愛の精神に満ち溢れており、分け与える喜びというものを自然と理解してくれるそうです)など、丁寧でとても説得力のあるレッスンでの活用法を紹介していただきました。
幼児期の子どもへの初期教育はとても重要ですが、子どもとの接し方と音楽を教えることとのバランスはとてもデリケートであり、指導者の先生方もとても気を遣われる部分かと思います。子どもの「感覚認識」についての理解を深めることは、そのデリケートな双方のバランス感覚を円滑にするものであり、またバスティン教材を最大限に活かすためには必須と言っても過言ではないと実感できる講座となりました。「子どもにとっては先生自身もキャラクターの1つであり、先生本人も音符のように様々に変化する必要がある」という講座の最後に福本先生が仰られた言葉は、とても心に残りました。
次回(6月22日)は、バスティン講座ではおなじみの藤原亜津子先生による
「ピアノ指導法クリニック講座~読めない理由、弾けない理由~」です!
(レポート:東音企画Wキャリアスタッフ 嶌村直嗣)
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