【開催レポート】藤原レッスン見学ツアー2017
2017年10月13日(金)
10月8日(日)、9日(月・祝)、茨城県竜ケ崎市の藤原音楽スタジオにて、「藤原亜津子レッスン見学ツアー2017」が開催されました。毎年申込を開始した数週間後にはいっぱいになる大人気のツアー。21回目となる今年も全国各地からたくさんの先生方が集まってくださいました。充実の2日間の見学ツアーの様子をご紹介します!
(←当日のプログラムはこちら。クリックで拡大します)
藤原先生曰く、パーティーA~Dにはテクニックの4本柱「①音階 ②和音 ③分散三和音 ④スタッカート」がすべて詰まっており、パーティーシリーズとは「パーツの練習」とのこと。
「バスティンがレシピなら私はコック!」と仰る先生の指導法に全国からお集りの先生方も熱心に聞いておられました。
◆1日目
■「パーティーA・Bのおともだち (プレリーディング時代にやること)」
最初はグループレッスン。生徒さんたちで机を囲み、「指積み木(指を動かし、積み木を掴む運動)」「玉ひも(タッチの《点》を意識)」「リズムカード(目で追い、声に出しながら4分音符=100のテンポにのって)」「お手玉(手首の脱力)」「音探し(サイコロの出た目(音名)を《いい指で》弾く)」「エアロビ(5指を使う曲をいろいろな調で)」を行いました。
先生の「合言葉は~?」の掛け声に、一同「修業は分量!」と声を揃えてにっこり!
■個人レッスン
続いての個人レッスンは、パーティーCからベーシックスレベル4、中級(チェルニーを中心に)の生徒さんたち。子どもたちの音楽への自主性には目を見張るものがありました。
「音楽の3要素は?」「リズム、メロディー、ハーモニー!」とスラスラ答える生徒さんたち。導入からきれいな音と指づくり・手首の脱力を意識したご指導をされているので、どの生徒さんもフレーズの最後のしまい方が美しく、また歌詞を歌いながら楽しそうに演奏されているのが印象的でした。
6/8拍子の曲では、藤原先生が船を漕いでみるなど、身振り手振りを交えながらリズムを体感させ、自然と笑顔になる生徒さん。
また、「ここはどんなところ?」「音符を数えて伸ばすだけじゃなくて響きを聴いてね」と、自分で考えさせる言葉がけが、生徒さんの<こんな風に弾きたい>という気持ちを育てる秘訣の一部ではないかと感じました。
■歓迎演奏
ここではそれぞれのお気に入りの一曲が披露されました。中には自作の曲をノリノリで披露する子も!
「僕のテーマはレガートです」と弾く前に発表した子は、《よろこびのうた》の同音連打に気を付けて弾いていました。
藤原先生の【テーマ(目的)を持ってレッスンする】指導法が子どもたち自身にも根付いているのだなと感じました。
■懇親会
レッスンが終了した後は懇親会へ!おいしいお食事とともに意見交換の場が設けられました。
最初に、先生方それぞれに自己紹介とバスティンとの出会いや藤原先生のレッスンについてお話しいただきましたが、ある先生は「レッスン室に藤原先生との写真を飾っていて、迷ったときは<先生ならどんな言葉がけをなさるだろう?>と見守っていただいている」と仰っていました。
先生方の中には10回以上ご参加された常連の先生もちらほら(なんと15回ご参加の先生も!)。「藤原先生のセミナーを受けて刺激を受けたのでレッスンを見に来ました!」という、初めての先生もおられ、テーブルごとに日ごろのレッスンでの悩み、指導法についての談議が交わされていました。
◆2日目
2日目はベーシックスを中心にレッスンが進みました。
藤原先生曰くベーシックスは「(今後必要となってくる要素を)パーツで教えている」状態なのだそう。
年齢が高くなるにつれ、学ぶ曲も大きなものになっていきます。そうなったときにベーシックスで学んだ様々な要素を応用するのです。つまり、ベーシックスは未来への種まきの時期。そしてそれを学ぶには、易しい曲で学ぶのが1番近道なのです。
バスティンのシリーズは、それぞれはとても易しいけれど、「フレーズの最後の意識」「拍感」「伴奏の弾き方」など、気を付けなければいけないポイントが盛りだくさん!
ベーシックスの段階から、たくさんの要素の種をまき水をやることで、ブルグミュラーやショパンなどの、上級向けの曲を弾いたときに、より音楽的に、しかもそれを当たり前の行為として(!)、演奏することができるのです。
◆2日間のまとめ
藤原先生の指導は、「脱力」「動く指」「歌心」の3本柱。この3本柱は、導入の時期から常に意識をし、レッスンが進んでいきました。
そしてなにより印象的だったのは、生徒の演奏や行動を肯定して伸ばしていく、温かな藤原先生の姿でした。たとえ間違いであっても、決して否定せず、行動を起こしたことを認め、生徒を豊かに伸ばしていく...そうするためには、藤原先生のように、温かく広い心を持っていなければならないのですね。
2日間のまとめとして、藤原先生は「バスティンを通して音楽の種まきをしてほしい」と、受講された先生方へ向けてお話されました。
指導者は「子どもたちがピアノを弾くことで、人生が楽しくなるお手伝いをしている」のです。藤原先生の愛に溢れた温かい指導をこの目で見ながら、指導者としての意義も改めて確認することができたのではないでしょうか。
今年のレッスン見学ツアーも、熱気と愛に満ちた素晴らしい2日間となりました。
文責:鴨田友梨香・豊田萌 (東音企画Wキャリア社員)
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