【開催レポート】夏期集中講座(パーティー編)
2016年09月08日(木)
2016年8月27日(土)、28日(日)、巣鴨の東音ホールにて「バスティン夏期集中講座」が行われました。今回のシリーズはパーティー。担当講師は昨年に引き続き宇都宮バスティン研究会の6人の先生方です。盛りだくさんの2日間の様子を一部ご紹介いたします!
バスティン講座が初めての先生や、すでに何度もご参加いただいている先生など全国各地から多くの先生方にお集まりいただきました。
宇都宮バスティン研究会の担当講師も詳しい資料を用意してくださり、いよいよ1日目、スタートです!
まず最初はパーティーA。パーティーAは「右手・左手」「高い・まんなか・低い」「上がる・下がる」「指番号」など、ピアノを弾く前に必要な準備を徹底的に、何度も何度も繰り返し学んでいきます。
学ぶと言っても、先生が楽譜の内容を説明して「ハイ、やってごらんなさい」では子どもたちもイヤになってしまいますよね。そこで佐伯先生は、たくさんのレッスンのアイディアを教えてくださいました。
ほんの一部ではありますが、ご紹介いたします。
♪「みぎて ひだりて」...右手を赤、左手を青とし(バスティンではお馴染みですね!)、その色のシールを手に貼ったり、2色のカードに触れたり...右手と左手を、頭で理解するだけでなく視覚的にも覚えてしまおうというものです。
♪「はっけんの名前」...黒鍵は「黒い鍵盤が2つあるグループ」「3つあるグループ」と教えれば簡単だけれど、白鍵はどう説明したら...?と思われている先生も多いのではないでしょうか。でも大丈夫!じゃんけんをするときに使う「チョキ」と「グー」で簡単に教えられてしまうのです!
♪「おんぷとかぞえかた」...楽譜では「しぶ」「にぶおんぷ」など、音符の名前を言いながら数え方を学びますが、佐伯先生のアイディアでは、「ワンワン」「パオーン」など、動物の鳴き声をあてはめます。2拍のリズムも同じように、「ドーナツ」「ポップコーン」など、子どもたちが知っている言葉をあてはめます。するとどんなに難しいリズム(符点リズム等)も、あっという間に分かりやすいものに変身してしまうのです。
などなど・・・
子どもたちが、まるで遊んでいるかのように楽しく学べるアイディアをたくさん教えていただき、みなさん目から鱗!といった様子でした。
午後はパーティーBからDまで、ぎゅっと濃密な内容をお話くださいました。
パーティーBでは、バスティンならではのプレリーディングが本格的に始まります。また、左右に体を揺らしたりポーズをとったりするなど、Bで学ぶ内容を身体を使って覚えてしまえるアイディアが多く登場しました。
♪「8分の6拍子のリズム」...8分の6拍子は揺れるような拍子。「ゆらり(8分音符×3)」「ゆーら(符点4分音符)」「ひゅーん(4分音符+8部音符)」のそれぞれのリズムを左右に身体を揺らしながら手を叩いて、体感してみましょう。
♪「線の音、間の音」...パーティーCで始まる5線の読譜へ向けての下準備になります。楽譜の上で見るだけでなく、線と間のポーズをとって、2つの区別を身体にしみこませることができます。
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パーティーCでは、Bで学んだ「線と間」「とばしてスキップ」「おとなりステップ」をベースに、5線での読譜が始まります。これまでプレリーディングでたくさん読譜をしてきた生徒さんが、5線で読譜をすることに対して苦手意識を持たないようにする指導法をお教えくださいました。
パーティーDは、これまでのA~Cの総まとめの教材です。グループ2の調(ニ調、イ調、ホ調)、グループ3の調(変二調、変イ調、変ホ調)、グループ4の調(変ト調、変ロ調、ロ調)で弾く曲も登場し、導入期の全調メソードがここで完成されます。
併用曲集や多彩なオリジナルグッズの紹介、次々に教えてくださるレッスンのアイディアに、先生方の感嘆の声がきこえました。特にバスティンの公式グッズであるフラッシュカードの多様な使い方には驚かれている様子でした(お話に出てきたものだけでも4種類!アイディアの豊富さに感嘆しきりです)。また、手本として先生方が弾いてくださるピアノの美しさにうっとり!「たとえどんなに短い曲でも、美しい音で弾く意識は大事である」ということが演奏からも伝わってきました。
1日目の終わりには交流会が行われました。全国の先生方が1ところで交流できるのも、こうした講座の醍醐味の一つ。宇都宮バス研の先生方、東音企画のスタッフ、そしてご参加された先生方おひとりずつに自己紹介と一言コメントをいただきました。その中で、小倉郁子先生が仰った、「学びたいと思ったときが学び時」という一言に、目を潤ませていた先生もいらっしゃいました(筆者もその一人です)。なにをするにも、"遅かった"なんてことはないのですね。
2日目。この日は1日目で紹介された指導法をなどを実際に体験する「ワークショップ」からはじまりました。たくさんのアイディアにみなさん驚きの連続!100円ショップで売られている何気ないグッズも、バス研の先生方の手にかかってしまえば、どんなものでもレッスンを楽しむための魔法のアイテムになるのです。
【パーティーA】
「あがる・さがる」
音の上がる、下がるを体感してみましょう!
「スタッカート」
ボールを使って応用編です。
ボールが飛んでいかないようにするのが難しい!
【パーティーB】
「8分の6拍子のリズム」
「ゆらり」「ゆーら」「ひゅーん」の3つの8分の6拍子のリズムを体感しましょう。
色とりどりのスカーフがふんわり揺れて、とってもきれいでした。
「せんとかん」
大譜表シートを使って「せん」と「かん」の音を瞬時に見分けます。
ピコピコハンマーを使うと、まるでモグラたたきのよう!?
楽しく学べますよ。
【パーティーC】
「拍子」
グループレッスンであるからこそできるこのアイディア!
3グループにわかれて拍子を表現します。
【パーティーD】
「トレーディングカード」
カードを交換しながら、先生に指定された調の5音をそろえるというもの。
白熱でした!
昼食休憩時には楽譜バーゲンも開催され、たくさんの楽譜をお買い上げいただきました。
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続いてはヤングビギナーA、Bのお話でした。菅野先生が実際にされている体験レッスンの進め方もお話いただきました。体験レッスンの進め方で迷われている先生にとって、とても参考になる内容だったのではないでしょうか?初めてのレッスンで「楽しい!」と思ってもらえるアイディアがたくさんありました。
夏期集中講座最後のレクチャーは、小倉郁子先生による「親学」でした。「なぜ3歳からピアノを始めるのがいいのか?」をテーマに、今現在小倉先生のレッスンに通われている生徒さんのお話も交えながら、ピアノを教えるということとは、などたくさんのお話をしてくださいました。 小倉先生のお話に、みなさん真剣に耳を傾けておられました。
充実した時間はあっという間に過ぎて行き、気づけば閉講式の時間となりました。
小倉先生の手から修了証を渡していただき、みなさん充実した表情で2日間を締めくくられました。
今回講師を務めてくださった6名の先生方、陰ながら支えてくださった宇都宮バスティン研究会の先生方、ありがとうございました!
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