【インタビュー】藤原 亜津子先生 (茨城県竜ケ崎市)
2010年09月01日(水)
メールニュース巻頭インタビュー
第1回 藤原亜津子先生(茨城県竜ケ崎市)
◆バスティンとの出会い ~1,300回講座に至るまで~
大学を出たばかりの頃、「勉強したい、勉強しなければ」と思っていました。
もともと色々なことに興味を持つ性分で、子ども時代から感受性が強かったのです。
30歳でピティナに出会い、「人の集まる場所には情報がある」ことを知りました。
福田靖子先生のすすめもあって、たくさんのセミナーに参加しました。
ピティナ・ピアノコンペティション全国大会を聴きに行き、小さな子がレベルの
高い曲を弾くことに驚きました。指導者として自分を高めたいという思いが強まり、
「知らないことを知りたい精神」「なるほどと思うことの喜び」で、
ピティナ・セミナーに参加しているうち、バスティンに出会ったのです。
武田宏子先生の講座(バスティン・ライブラリー、ちいさなピアニスト)
に通い、また他の教材も試して比較検討しました。
その結果、「全調メソード」が決め手となって、バスティンで指導することになりました。
そこに至るには、根底に「作曲家がどのように調性を選ぶか」との疑問が
あったからです。「調性のもつ響きの違いを子どもにも感じてほしい」との思いで、
バスティン・メソードの全調プログラムに取り組みました。
「どのように全調を子どもに伝えているプログラムなのか?」とつきつめていくうち
バスティンにはまり、今や1,700回を超える指導法講座を全国で展開することに
なりました。
まさか自分が講師になり、バスティンの広告塔になろうとは!
ちなみに、初めて講師をつとめたのは40歳頃、第1回目の講座テーマは、
「受験生とともに歩む教師のあり方」でした。
福田靖子先生には良い試練を与えていただき、育てていただきました。
◆子どもと親と、地域のためのピアノ指導
バスティンは導入~中級までの道筋がひかれたメソードです。
ジェーン・バスティン先生にたずねましたら、「ペース・メソッド」が
ベースになっているそうです。
福田靖子先生がバスティンに注力なさっていたこともあり、ますます
バスティン・メソードのプログラム理解に励みました。
さらにそこから、奏法指導の研究の必要性を感じ、上手に弾ける子どもを見ては
教本プログラムに何をプラスすれば良いかを考えました。
ジェーン先生は教育家であり、私もまたそうです。
相手の状況を見ながらの指導を心がけ、子どもの心理的・肉体的発達の両面を
理解することで、「発達待ち」への理解が増しました。
子どもだけでなく、親もまたゼロからの発達なのです。
そう思うと決して本人の心を傷つけるような言い方はできません。
子どもにも親にもエールを送る気持ちで声かけをしています。
私の小学生時代、母はピアノを弾き、乙女の祈りや銀波を聴かせてくれました。
その母が、ボーイスカウトの精神
「人のお世話にならぬよう、人のお世話をするように、そして報いを求めぬよう」
を私に教え込んでくれたのです。
母の願いが私の願いとなり、生徒の父兄の願いを応援するようになっていきました。
そして「誰か井戸を掘る人がいないと水がたまらない」との思いから、
地域の子どもや親、文化育成のための活動や、龍ヶ崎市文化会館設立に尽力し、
実現に至りました。
今は毎年、そのホールで発表会を行っています。
◆ピアノ指導者としてのポリシー
私の45年の指導生活で、実に150人の生徒が音大に進学しました。
音楽を愛する誠実な生徒たちです。
私のレッスンでは、先生は監督、生徒は選手、父兄はコーチになぞらえます。
子どもが学習するのを、父兄は支援し、先生は指導するのです。
導入期は親子いっしょにレッスンをします。特にバスティン・パーティーレベルでは、
指導アイディアから、親が子育てのノウハウを学べるように配慮しています。
レッスンでは「子どもの自立」が目標です。
ジェーン・バスティン先生も
「一日10分、子どものために時間を作ることができますか」とおっしゃるように、
子どもが早く自立できるよう、親が子どもにつきあい、時間をとってあげて
欲しいのです。
しかし、子どもの発達は様々です。
期限を区切ることはありませんし、できないからといって叱ることはありません。
子どもを枠にはめず、個人差を理解して、「できなければ一緒にやる」レッスンの
あり方でいいのではないでしょうか。
大切なのは肯定の声かけと、次へ向かわせることです。
いくつか教具を作っていますが、これも生徒への愛情、世の中への貢献と思っています。
レッスンが終わってから、また講座で全国を回る合間にホテルなどで作っています。
現在の私の指導ポリシーは、井上ひさしさんの言葉どおりです。
「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、
おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、
ゆかいなことをいっそうゆかいに」
講座では、全国のピアノ指導者の皆様から、刺激と元気をたくさん
いただけるので、とても楽しく伺っています。
皆様、ぜひ講座にいらして下さい。
お目にかかれますことを楽しみにしております。
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